引越を考える〔36〕2001年7月号

ホームページ訪問(その11、メールマガジン)

小泉首相のメールマガジンが200万件を突破。メルトモ殺人事件がある中で、メールマガジンという媒体が、一躍注目されることになった。今年に流行語大賞をとることと思う。
メールマガジンは、イーメールを使った、定期的なニュース配信のことをいうが、IT関係で仕事をしている人なら、新商品、新技術などのメールマガジンを複数は受け取っている。
メールマガジンは、一方的に送られてくるものと、登録して配信を受けるものとがあるが、基本的には、登録、削除ができる仕組みをとっている。
小泉首相のすごいのは、すべてメールマガジンの配信を受けたい人に送られていることだ。しかもそれが、200万人を突破している。これは、本当にすごい。
この引越情報もホームページの形で、流されているが、基本的には紙媒体が中心だ。ファックス配信サービスもあるが、本当はメールマガジンに移行されたいのではないかと、思っている。
実は、私自身が、メールマガジンを6月1日からスタートさせた。ロジスティクスのIT専門のメールマガジンである。専用ホームページLNEWS 「http://www.lnews.jp」を立ち上げ、メールマガジンとホームページで連動している。
メールマガジンの一番の優位性は、通信料がほとんどかからない点だ。以前は、電話回線で1通ずつ通信料がかかったが、弊社では、CATVインターネットでADSLと同等の通信環境を得ており、通信料は(月5000円ほど)で、使いたい放題だ。
送信先のメールアドレスがわかっていれば、大量に送信できる。この通信料無料が、他の媒体とは決定的に違う。ただ、メールを数多く送信し、送信の案内文の先頭に、相手の名前を入れて配信するソフトウエアが、以前なら数百万円はしただろうが、現在では2万円以内で、メールマガジン用のソフトがでている。
メールマガジン専用のホームページ、配信サービスもあるが、私の場合は、特定分野の人だけで十分なため、そういったものは利用していない。
配信を受けたくない人にとって、迷惑メールとなってしまうので、極力そういったことをしたくなかったからだ。私のメールマガジンは、火曜日と、金曜日の週2回も配信しているので、邪魔な人には十分迷惑なのだ。
内容は、ニュースのコンテンツ、内容の趣旨を案内している。ニュースの中身はホームページを見ていただいて、ニュースページをIDとパスワードを入れて見る方式をとっている。
面倒だが、これにはわけがある。ホームページをロジスティクスITのポータルサイトにしたいからだ。ロジスティクスITのことなら、このサイトを見ればすべて、わかる仕組みにしたいからだ。
このため、記事はすべて、検索できるシステムした。1万件ほどの記事も1秒ほどで、検索できる能力を有している。
それに、記事投稿の欄を設けた。掲示板とか、チャットなどがあるが、これは管理者がいても勝手なことでやり取りが行われ、管理者によるきめ細かな対応が必要だ。例えば、誹謗、中傷である。
これは、情報を扱うものにとって非常に危険だ。このため、自ら発信したい人、企業のため、ニュース投稿の欄を設けた。
こうすることで、情報管理、配信者への参加意識を盛り上げていくことができる。
このLNEWSの成果だが、6月末までで、配信回数9回、配信数3350件、ホームページのカウント数9700件。配信した記事本数は1ヶ月で60本に及んだ。ニュース投稿も15本ほど。新規登録300人を突破した。
現在出ている、物流分野の新聞、雑誌と比較して、ロジスティクスIT分野では、一瞬にして本数、記事量で抜きさってしまった。

LNEWS画面イメージ


引越を考える〔その37〕2001年8月号

ホームページ訪問(その12)引越社

この10年、引越社の急成長は引越業界で群を抜いている。そのホームページを今回は紹介してみよう。

ホームページサンプル画面

引越社の経営戦略は、いかに低コストで上質の引越をどの支店、従業員でもできるようにするかという、徹底した従業員管理、マーケット戦略をとっている。
どちらかといえば、スマートさよりも実質で勝負といった雰囲気がある。それが、ホームページでも同等な意識を感じる。
例えば、このトップページは、デザイン的には少しだささを感じるが、見積もりをする顧客に対して、自社の特徴を明確に打ち出している。
いっそのこと、見積もり用ページをトップにしてもいいような気がする。メニューは左側にレイアウトされていて、見やすいが実はここに問題がある。メニューの順番が、どうもバランスが悪い。系統立てて順番を組まないと、顧客に知らせたい部分もメニューが多すぎてわかりにくい内容になっている。
メニューの順番では、見積もりが先頭に出ているのは当然だが、どうして次が求人情報なのだろうか。それにメニューが同じデザインで羅列されているのも、どうだろうか。
項目によって、色や形状を変えるとか、項目の空きを大きくして、違いを出すような工夫がいる。どうも、手作りな感じはいいのだが、情報の出し方がまだ整理されていない感じがする。
さらに気になるのは、DIONとT−UPのバナー広告だ。申し訳ないが、企業のホームページで他社のバナー広告を掲載しているケースは、非常にまれだ。まして、トップページのメニューの上に表示されているのは、まずないだろう。
なぜなら、企業のトップページは会社の顔であり、特定企業との関係を持っていることが有利に働くこともあるが、申し訳ないが、他の自動車メーカー関係者、NTT関係者がこれを見たらどう思うだろうか。
まず、この引越業者から見積もりをしたいとは思いにくいのではないだろうか。まして、触ってみると、あくまで普通のバナー広告であり、引越社との関連性があるページではない。
そういったサービスを提供するなら、それは違うところに掲載すべきだ。もう少し、戦略的にホームページを見直す時期に来ているのではないだろうか。
リンクのページも一部で、もうアドレスが変わっているのもあり、申し訳ないが、ホームページの管理運営を厳しくすべきだ。


引越を考える〔38〕2001年9月号

ホームページ訪問(その13)朝日あんしん引越センター

私の家は、大正時代から朝日新聞読者である。祖父の時代から、ずーっとである。
新聞といえば、朝日であり、申し訳ないが、他の新聞(一般紙)は見る気がしない。
昔、妻が他の新聞と契約したが、即刻契約破棄をした。無料でも見たくもない。
元々、朝日新聞は関西出身だけに、阪神間の読者が強い。関東大震災の時に、朝日、毎日といった関西系の新聞が急速に伸ばしたというのを阪神大震災の時に、紹介されていた。
そういうわけで、何の理由もなく朝日である。でも、引越が朝日であるというわけにはいかない。
冷蔵庫、洗濯機は三菱か日立を使い、音響、映像はパイオニア、テレビは三菱という具合にいろいろと商品によって、選択がうるさいのである。ソニーは何故か故障が多いので買わない。
今回は、引越情報のホームページにバナー広告が掲載されていたので、朝日あんしん引越センターのホームページ(http://www.asahi-moving.com/)について、紹介する。
一番気になるのが、朝日新聞のグループであるという表示があるのはいいが、どういうグループなのか、組織なのか判断できる情報がないことだ。
やはり、信用である。しかも朝日新聞グループを名乗るのであれば、どういう立場であるのかを明確に判るページが欲しい。
住所しか、連絡先がない。電話番号もFAX番号もない。見積もりのページでフリーダイヤルしかない。そういった引越会社のページをどうして、朝日新聞グループとして、認められるのだろうか。
実は、親社が大きな物流子会社、もしくは輸送協力グループなどのホームページなどにはこの手のケースが多い。
自分たちがグループの庇護の元に仕事ができているため、責任所在が不明確なのだ。最近、物流子会社で3PLなど親社以外の外販営業をする会社が増えてきているが、よくホームページを見ると、探してもなかったり、親社が作成したリンクに合わせて、簡単に紹介されている簡易なモノが多い。
ところが、そういう会社に行くと、3PLを展開している。引越なども展開し、消費者向けの対応もしているというのである。
結局、インターネットなどをどう展開していいのかわからないだけの話なのだが。
前置きが長くなった。デザイン的には、かなり一考の余地があるが、シンプルにまとまっている。
ただ、アサヒコム、朝日メイト、朝日エンディショップがメニューの下にバナー広告を掲載している。
これはリンクで別ページでまとめるべきではないだろうか。
見積シミュレーションはおもしろい。特に、資材の画像を取り込んでいるなど、工夫が見られる。ただ、もう一歩進めて、家財品のイメージ画像も欲しかった。
例えば、冷蔵庫大、中、小とあるが、大中小の具体的な写真があればわかりやすいと思う。
全体的には、引越という間口で考えると必要且つ充分なレベルと思われるが、引越情報で今後より事業拡大させていく考えであれば、次のステップにあがって欲しい。


引越を考える〔39〕2001年10月号

ホームページ訪問(その14)Yahoo

今回は検索エンジンの最大サイトYahooを取り上げてみよう。Yahoo(http://www.yahoo.co.jp)は、スタンフォード大学電気工学科の学生、デビッド・ファイロ(David Filo)とジェリー・ヤン(Jerry Yang)が1994年4月、インターネットの利用者たちがインターネット上に置かれているさまざまな情報を効率よく探し、評価し、整理することができる独自のソフトウェアを開発、1995年4月、ヤフー・コーポレーションを設立。1996年1月、ヤフー・コーポレーションは日本のソフトバンクと共同でヤフーを設立した。
検索エンジンは多いが、そのなかでもトップの利用度にある。ブラウザのトップページにヤフーなどの検索エンジンを設けている人が多いためだ。次は、マイクロソフトのページだ。OS利用がWindowsであるため、パソコンの新規購入者のインターネットのトップページがマイクロソフトになっているからだ。
ではヤフーのホームページを見てみよう。引越しをしたい人はどうするかである。このトップページには、主要カテゴリーが表示されている。
引越しをしたい人は、検索の欄に「引越し」と入力するか、数多くのメニューで見ていくかの二通りがある。
検索なら、引っ越し、引越し、引越の3種類もしくは、引越業者で探す。おかしなことに、引っ越し、引越し、引越では、検索出てくる内容が違う。引越が一番多く、引越し、引っ越しの順番だ。文字の変換で検索が違うわけ。
また、最近、どんなページがあるかということよりも、ヤフー独自の内容を掲載しているケースが大幅に増えている。例えば、トップページのメニューで住宅をみると、なんと、地域、沿線ごとに不動産の情報を検索できるようになっているのである。どこかの不動産会社との提携から、提携情報をヤフーで独自にレイアウトして見せているのである。
引越しについても、住宅のメニューの中で、引越サービスという独自のニューを設け、引越しの知恵袋という引越し時の役立つ情報を提供している。
それと、それぞれの引越業者のリストのページがあるわけだ。
つまり、以前はホームページの検索機能だけで対応していたものが、独自の内容を盛り込んできているわけだ。
ということは、引越業者を選択するための比較シミュレーションのページを独自に作る可能性も充分にある。なぜなら、検索エンジンとして収益を上げることはバナー広告が中心だったが、その収入の伸びがなくなれば、各ホームページコンテンツを比較したり、商品を比較したりする独自のサイト、ページを設けて、そこに乗ってくる企業への紹介料、登録料などを収入源に広げているからだ。
利用者ももうしわけないが、いろんなサイトよりもヤフーがそういったサイトを設けたほうが安心だからだ。
例えば、オークションサイトを見るとわかるが、支払い、輸送など、信頼度を大幅に上げる努力を行っている、登録も有料化している。そこからみても、信用できるかどうかわからないサイトより、ヤフー自体でコンテンツを作成する可能性を有している。
まず、一番の窓口を押さえることが、顧客を作ることになるからだ。


引越を考える〔40〕2001年11月号

ホームページ訪問(その15)アーク引越センター

今回は引越情報に掲載されている引越会社中で、アーク引越センターを取り上げてみよう。URLはhttp://www.0003.co.jp/。この会社、前にいた専門紙時代に、いろいろとお世話になったところである。杉原社長にお会いしたのは、昭和56年ごろ、まだ創業期である。
当時、20歳代のハンサム社長に驚いたのを今も思い出す。名古屋発祥の会社であるが、東京の先端から来たベンチャー若社長の感覚を今も有している。
まず、ホームページだが、この会社の統一デザインをそのまま持ち込んでいる。かなり好きそうな感じのデザイン会社が関わっているようだ。奇抜さはないが、すがすがしさ、清潔感がよく出ているデザインである。フレームをうまく使い、本当のところ、こういったデザイン主導型のページは、意外に引越業界では少ない。

アーク引越センター画面イメージ

なんといっても、驚きは見積もりのページだ。あらゆる家具を絵で選択させる仕組みを持ち込んでいる。字面をばかり多い見積もりの他社のページと比較すると、楽しみながらできる。絵でしているため、どうしてもページが多いが、なかなか凝っている。
ただ、デザイン先行で、できれば、それぞれの物をトラックに詰めたり、チェツクするなどの方式でもいいような気がした。
こういう清潔感のあるデザインが当社の流れであり、社長のデザインセンスなのだろう。
しかし、デザインはいいができれば、もう少し、リンク、動きが欲しい。
例えば、スケジュールなどもそこを触ると、少し動きがあったり、イメージ画像が連動したり、関係HPにリンクされている環境が欲しい。
Map Fanとの連動による引越先の状況がわかる仕組みもマップdeサーチというメニュで処理している。
それにオリジナル画像をダウンロードできるようになっている。さりげないがこういう遊びは面白い。しかも遊び過ぎないレベルでしているのも好感が持てる。
会社情報は少し硬めにしているが、社員募集に給与が明確に出ている。今後、IRも含めて上場を検討されているかもしれないが、最新情報を表記したらどうだろうか。それに、他社との違いをも少し、明確に出せるようにすれば、いいかもしれない。
競争の激しい中で、20年以上の事業成長を遂げられたのは立派だ。しかし、トップが若いだけに、さらなるチャレンジをHPに盛り込むのもいいのではないだろうか。


引越を考える〔41〕2001年12月号

ホームページ訪問(その16)インターネットユーザー

以前、朝日あんしん引越センターのホームページの記事を書かしていただいたが、それをきっかけで、朝日あんしん引越センター協力会の会議で講演をさせていただいた。その資料作成の中で、現在のインターネットのユーザーに関する利用者を調査した資料にたどり着いた。
どんな広告媒体、ツールでも一番大事なのはユーザーマーケットの中味がどうなっているかだ。どうしてもブロードバンドや技術、ソフトウエアなどが話題になりがちだが、引越業者にとって大事なのは、どういった利用状況かを把握する必要がある。
ユーザーニーズがないのに、思い込みでしてしまうのはどうだろうか。
そこで、感じるのは、インターネットユーザーはどういう方々だろうか。
総務省がことし4月に発表した世帯に対するインターネット調査によると、どうも一般の人が思っている以上に、インターネットが普及していることがわかった。
下記のグラフをみていただこう。これは世帯主年齢別インターネット利用率の推移を調査したものである。

世帯主年齢別インターネット利用率の推移

調査数は4300世帯に行われたものである。驚くべきことは、30代が51%もの人が利用している。そのあとに20代、そして40代が20代に急接近しているのがよくわかる。高齢者でも15%の利用度であり、もう若い人たちだけのツールではなくなってしまっていることだ。
もうインターネットを使うことが先進的でなく、インターネット利用しているのが普通の時代に入ったといっていいだろう。
まずこのことをB2Bにしても、B2Cを行う企業にとって、肝に銘じるべきだろう。インターネットを使った情報収集、情報検索は当然であり、あらゆる誰でもが情報発信できる。企業がどのように、このツールを活用するかが重要なマーケット戦略である。しかも、ありがたいことに、大手企業が行うことも、一人でやることも、同じ画面で比較できることである。現在、インターネット強いのは、少し自慢になるかもしれないが、だからといって、今後もその地位が安泰とは到底いえないし、逆に思わぬ新興勢力が出現する機会をインターネットは常に提供している。


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